フィーチャーゲストのご紹介
介護福祉士、ブランドプロデューサー
谷口友菜様
谷口さんは、シングルマザーとして、そして介護福祉士として福祉業界での活躍を続けている。ローンチしたばかりのブランドについて取材すると、関わる人に対して影響する自身の気持ちや行動に心を配り、思いやりを持って接する谷口さんのお人柄が見えてくる。
10年程前に知り合いの方からの紹介で介護の世界に飛び込んだ。初めは、調理補助として食事やおやつを作っていた。利用者さんとの関係もできてきた頃に、トイレや入浴の補助などで、利用者さんからの「やって欲しい」に応えられるよう介護福祉士の資格を取ることを決意。
資格を取ったことで対応できることの幅も広がり、「利用者さんのことをもっと知りたい」、「こうしたらもっと良くなるんじゃないか」という想いも叶えられるようになった。資格をとってからは、約9年が経つ。
介護をしてから気づいたことは、人と一緒に生活するということは、相手とコミュニケーションをとりながら人間関係を築いていくこと。そのためにキャラクターを作り、利用者さんが喜ぶような声掛けや話し方をすることもある。自分自身が精神的に参ると、それが体力的な面にも現れ、それはダイレクトに利用者さんの対応にも現れてくる。技術以前に、話術のほうが大事だと感じるそうだ。
それから、福祉の業界は常に人手不足。スタッフの入れ替わりも激しく、谷口さんが勤める施設でも谷口さんより後に入ってこられた方が多い。現在介護は、20名の利用者さんに対して日中は3名、少ない時は2名で回している。
ルーティンを繰り返す中で、メンタルを維持することは介護する人にとっては大切なこと。介護をする側と介護を受ける側、双方が少しでも良い気持ちでいられるように、ブランド『22』を立ち上げ、車椅子カバーの導入に向けた活動をスタートした。
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