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思い出の一着は形を変えて残していける

フィーチャーゲストのご紹介

InsideMe株式会社
代表取締役社長

宮沢上総様

日本では欧米諸国と比べ古着に馴染みがなく毛嫌いされやすい。実際、ヨーロッパやアメリカからのお客さんが多く、日本人には着こなしが難しそうだと思われがちなデザインが好評だったりする。

▼着物とデニムを利用した海外の方へ向けてリメイクされた半被

着物とデニムを利用した海外の方へ向けてリメイクされた半被

まだ使いたかったお気に入りの服。叶えられなかった体験はリメイクのデザインで埋められる。他人が作ったものではなく、本人が本人の情報を表現できるようにデザインする。縫い方やデザインを変えれば、生地はずっと続いていく。

リメイク服には、既製服には限界がある「感情を動かすエンタメ要素を取り入れること」ができるという良さがある。そのエンタメ要素こそが、その服を着ていた人の想いや記憶を受け継いでいくこと。宮沢さんにとってリメイクは、「その人の記憶を考えたデザインのアウトプット」だ。

まだまだ二次加工をしていくことを懸念する企業も多いので、ブランディングやポジショニングを崩さないようリデザインする。また、作り直すことで必要なパワーや手間を企業価値に変えていく必要がある。

作ったものをしっかり販売、残ってしまった時にはリメイクで新たな価値を作るということを繰り返し、いつかは手放された衣類の廃棄率約60%から1桁にできたらと宮沢さんは言う。

不良在庫を抱えるアパレルメーカーさんや生地屋さんが、それらを活用して販売ができるためのデザインという提案。企業とのタイアップからアップサイクルが浸透し、やがて個人向けに展開していけるようになればそれは最強のサーキュラーエコノミーだ。そこで修復を担う人は「アップサイクルデザイナー」として確立していくだろう。ファッションの歴史が浅い日本だからこそ可能性があるから、宮沢さんの挑戦は止まらない!

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