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中古服EC売買の活性化

フィーチャーゲストのご紹介

nook株式会社
代表取締役CEO

熊澤 龍生 様

それなりの金額を出して購入した服がサイズが合わず、手放すということがある。そんな服を「欲しい!」と思う別の人に売れる打ってつけのプラットフォームに『メルカリ』がある。まだ学生だった頃、熊澤さんは服の写真を撮っては売ってを繰り返し、売上を立てていた。

既製服と比べ、購入者が出会いにくく、お取引もされにくい中古服は、その原因が「欲しいものを言語化しづらい曖昧なもの」であるということに注目し、nookさんは中古服のEC売買の活性化を図る。

EC販売には、熊澤さんが直感的に良いと思えるSNSのような体験から古着を発見できる機能を導入している。1着しかない中古服の販売で、採算を取っているのがAIの活用。ユーザーには、ユーザーの好みのワードに対してAIが着こなしを提案し、コーディネートにして初めて購入できるという、特殊な体験をしてもらう。

商品名やブランドを認知されない古着を、AIを通じて着用イメージを適切にレコメンデーションすることで、これまでオンラインではできなかった、欲しいものを明確化して買うという、既製服を買う時と似た購入環境を作っている。

ロングテール製品であり、個人が所有している中古服とオンラインは本来相性が良く、購入者がアクセスできる数も膨大になる。オンラインではまだ一部の取引しかできておらず、もっと莫大な市場があるはず、と熊澤さん。

着こなし次第で無限の可能性があるファッション。メディアが担っている着こなしの提案をAIがすることで、その無限の可能性も実現できる。更には、供給側とも強い関係を作ることができ、中間業者を介さず源流の部分で服を販売できるという、スムーズな取引としてのメリットもある。

ユーザーの欲しいものと、サプライヤーの提案にあるギャップを、顧客の需要を発掘するAIによって埋め、リアルタイムで生産を行う。熊澤さんは、中古服における『SHEIN』的な存在のサービスにすることを目標としている。

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