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廃棄される野菜や果物のアップサイクル

フィーチャーゲストのご紹介

株式会社ゆいまーる 代表取締役社長

島袋 尚美 様

株式会社ゆいまーるさんで展開している事業の一つに、クラフトビール『JUNGLE BREWERY』がある。海外でクラフトビールを飲む機会が多かった島袋さんは、それらを日本で作ることに着目。

海外から輸入をするには、輸送コストや関税、燃料費などがかかり、瓶や缶には重さもある。地球環境に優しく、より気持ちが良いほうを選択すると、日本で生計が成り立つ消費だった。日本国内で作られる製品の高いクオリティをもっと知って欲しいという想いもある。

これまでのように皆で集まることができなくなったコロナ禍の2019年。北海道帯広市にあるHOTEL NUPKAさんからご紹介いただいた農家さんで、食べられず破棄されてしまう小豆をクラフトビールにしたことから始まった。

クラフトビール作りは不定期。廃棄されるはずだった野菜や果物を使っているので、フードロス削減の観点からも一役買っている。天候に大きく左右される農作物なので、製造が計画的にはいかないこともしばしば。

しかし、これまでに使った素材は間も無く10になろうとしている。秋田県のりんご、沖縄県のシークワーサーやピーチパイン、東京都の夏みかん、佐賀県のブラッドオレンジなど。香りや色が、入れる野菜や果実で異なってくる。シトラスやパッションフルーツは香りが出やすく、びわや桃、マンゴーなど芳醇な香りが楽しめるフルーツにも注目をしている。

今後は、更に農家の開拓を進め、廃棄されてしまう農作物の使い道を考えることに意欲的なゆいまーるさん。若い世代の視点から価値づけ、農家さんにとって新しいマーケティングをすること、また、私たち日本人が自分たちの素晴らしさに気づき、ブランディングをしていけば、日本はより永く繁栄していくのではないだろうか、と島袋さんは語った。

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